板橋:3月までで大体50万人になりますが、その中で市内の人が15%です。仙台市は100万人強がおりますが、そちらの方が60%、周辺を含め県外からが大体25%ぐらい。今東北の方は道路網がよくなっていて、東京から石巻まで大体5時間で来られます。福島、山形、岩手が大体3時間圏内になっていて、個人客が大体95%ぐらいです。
私が今悩んでるのが事業の採算性なんです。石ノ森萬画館は石巻市の施設で、運営委託を第3セクターの私どもの会社が受けています。それで、収入だけでは採算はあいませんので、足りない分は委託料として利用料金方式でいただいています。萬画館の運営事業の収支は0です。収益は一切上がりません。今年の収入ですが、2,500万円が運営委託費ということで、それで入館料をまかないます。予測を下回った場合、足りない分は補正で出ますけど、余った場合には市の方に返します。昨年の委託費は2,300万円ですが、1,200万円を市に返しております。今年は2,200万円でとんとんかなというところです。うちの館の施設が電気代、光熱費が月200万円かかりますんで、電気代、光熱費、人件費一切、維持管理費を大体間に合わせているというのがあります。
グッズ部門と飲食部門は自分たちの直営でやってます。当初から、館ではこういったものを作りますということで、版権・著作権を普通の金額じゃなくてかなり安くしていただきました。資本金6,000万の内、5,000万でオリジナルグッズを作りまして、館にはここでしか買えないという品物しか置かないというコンセプトでやっています。12坪しかありませんが、夏場繁忙期ですと、大体一日200万ぐらい売り上げます。今ですと、土・日で来る方が一日700〜800人、売り上げは30万か40万円ぐらいになってます。まちづくりとの関連で言いますと、うちの会社では、「集客」という言葉を使っておりません。「集人」という言葉を使って、人を町に集めます、と。それをお客にするのは、それぞれ商店、商店街の自助努力であるというふうにしております。石巻を元気にして人を集めて、石巻を全国に知っていただきたいということを目的としてます。
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