少年の心の持ち主、横山隆一

隆一

1909年、高知市に生まれた偉大なまんが家、横山隆一。
戦前・戦後の長きにわたって愛された「フクちゃん」があまりにも有名ですが、
ほかにもたくさんの漫画作品や絵本、油彩画、水墨画、手作りのアニメーションも手掛けています。

まるで少年のような心を持ち続けた隆一は、たくさんの各界の友人との交流を重ね、
たくさんの趣味や遊びに熱中し、2001年に92年の生涯を閉じました。
まんが家として、文化功労者に選ばれたのも隆一がはじめてでした。


横山隆一 略歴

1909年 高知市堺町生まれ。
1927年 高知城東中学校卒業後、上京。
1932年 新漫画派集団(現・漫画集団)を結成、まんが界に新風を起こす。
1936年 東京朝日新聞に『江戸っ子健ちゃん』連載開始。脇役として登場したフクちゃんに人気が集まり、のちに主役として活躍。
1956年 毎日新聞に『フクちゃん』連載開始。アニメーション制作のため「おとぎプロ」設立。
1966年 まんが集『勇気』毎日出版文化賞特別賞受賞
1971年 『フクちゃん』5534回の連載記録を残して終了。
1979年 まんが集『百馬鹿』日本漫画家協会漫画大賞受賞。
1994年 文化功労者。
1996年 高知名誉市民。
2001年 11月8日、脳梗塞により死去(享年92歳)