桂九雀・桂文我 落語会

事業報告


開催日時2021年3月7日(日) 14:00開演
会場高知市文化プラザかるぽーと小ホール
入場者数 67名

今回の落語会の関連企画として、2月20日(土)に桂九雀師匠による落語ワークショップを開催しました。当初は定員いっぱい、5名のお申し込みがありましたが、新型コロナウイルスの影響で直前にキャンセルが出て4名でのワークショップとなりました。
ワークショップでは、本番で発表するネタ決めと個人稽古を行いました。ネタは既存のネタを九雀師匠が5分くらいずつにまとめたもので、全てハメモノ(はなしの背景にお囃子や歌を伴奏として入れ、情景描写や心理描写に用いること)入りのもの。他の方の稽古中も、皆さん勉強に…とメモを取りながら見学していました。
落語会前日には、高座に上がってハメモノも入って最終稽古を行い、話すときの目線や音のタイミングなどの細かい部分を調整しました。
落語会当日は、九雀師匠のお弟子さん、桂九ノ一さんからスタート。「九ノ一だから女性だと思っていたら、高校球児みたいな人が出てきて驚いていませんか?」というご挨拶で会場が笑いに包まれます。この日は、小学生のお客様もいましたが、九ノ一さんのうどんをすする動作がキャッチーだったのか、笑い声がよく響いていました。
次の出演は桂文我師匠。おやこ寄席を数多く開催し、落語の聴き手を育成することを重視した活動をされています。落語会の前には、地域雑誌のインタビューに応じていただき、落語や高知のお客様に対する熱い想いを聞かせていただきました。
ワークショップの参加者も、お客様に物怖じすることなく出番をこなし、アンケートにも「一生懸命さが応援したくなる」など、たくさんのお声をいただきました。
大トリは桂九雀師匠。ご挨拶のときから観客を引き付け、休憩後少し集中が途切れてしまったようにも感じられた小学生たちも、のめり込んでいました。
2020年9月に事業を再開してから、チケット完売にも関わらず10席前後の空席ができてしまうという、コロナ禍の影響を感じざるを得ない事業が続いていましたが、当日の空席は3席と、ほんの少しだけ日常が戻り始めたようにも感じられました。



おかげさまで本落語会のチケットは完売しました。


生の声・生の三味線・生の鳴り物による落語会を開催する桂九雀師匠と、子ども対象の落語会を多数開催する桂文我師匠がかるぽーとにやってくる!
第1部では文我師匠による子どもも楽しい落語会を、第2部では九雀師匠による落語会のほか、九雀師匠に指導を受けた落語ワークショップ参加者による発表会も開催します。

【ご来場の皆様へお願い】
新型コロナウイルス感染拡大防止の措置として、本公演来場時は、マスクの着用、入口での手指の消毒、非接触式体温計による検温、個人情報の提供等にご協力いただきますようお願い申し上げます。 その他詳細は、「お客様へご理解とご協力のお願い(2月28日現在)」をご覧ください。


桂九雀

1979年3月、桂枝雀に入門。マイクロフォンを使う必要のない会場で、生の声、生の三味線、生の鳴物による落語会の開催に力を入れている。
1984年、放送作家・東野博昭が旗揚げしたカラードシアター・ヘテカラで演劇の初舞台。以降、ヘテカラ全公演に出演。また、劇団リリパットアーミー、劇団MOTHERなど関西小劇場等へ多数客演の経験がある。2005年7月に落語的手法による芝居「噺劇(はなしげき)」をスタートさせ、継続的に公演を行っている。
上方落語独特の演出「ハメモノ」を、和楽器以外の楽器で演奏する新作落語(作・小佐田定雄)も多数ある。2013年、吹奏楽団・セントシンディアンサンブルと創作した吹奏楽落語「新出意本忠臣蔵(しんでいほんちゅうしんぐら)」(作・小佐田定雄)は、各地で再演を重ねる代表演目となった。
奈良県王寺町「子ども落語教室」、NHK文化センター「落語講座」をきっかけに、アマチュアへの指導を始め、常時30人~40人の生徒がいる。趣味は、将棋(アマチュア三段)・詰将棋創作・クラリネット・ギター。


桂文我

1979年3月、桂枝雀に入門。桂雀司を名乗る。1995年2月、四代目桂文我を襲名。
現在、年間300回程の落語の高座をつとめる。大阪・東京・横浜・名古屋・京都・岡山・徳島をはじめ、各地で「桂文我独演会」「桂文我の会」を開催。また、子ども向きの落語会の「おやこ寄席」も各地で開催。
1991年NHK新人演芸大賞優秀賞、1996年大阪市咲くやこの花賞、2003年芸術選奨文部科学大臣新人賞など多数受賞。2013年4月1日より相愛大学客員教授、「上方落語論」講義を受け持つ。
桂文我上方落語選(3巻・東芝EMI)などのCD、らくごCD絵本おやこ寄席(小学館)や上方寄席囃子大全集(CD2枚組・燃焼社)などのCDブック、落語でお伊勢参り(DVD2枚組・小学館スクウェアDVDBOOK)などのDVDも多数刊行。著書に、『楽しく演じる落語 教室でちょいと一席』(いかだ社)、『落語えほん しまめぐり』(ブロンズ新社)、『落語まんが じごくごくらく伊勢まいり』(童心社)など。


岡野鏡/お囃子

1995年4月生まれ。上方寄席囃子奏者。
大阪府立東住吉高校芸能文化科在学中に授業科目にあった落語と出会い、興味を持つ。卒業後、演劇を志し芸術系大学へ進むも、落語への憧憬捨てがたく、2015年3月、寄席囃子奏者・高橋まき(桂九雀夫人)に入門。2016年8月末日まで住み込みにて修行を積む。2017年からは桂九雀門下となり、2020年1月、上方落語協会へ入会。
20年後、30年後の上方落語を支え、寄席囃子を後世に伝える、重要な人材である。


日時2021年(令和3年) 
3月7日(日) 13:30開場 14:00開演
会場高知市文化プラザかるぽーと小ホール
入場料全席自由
 一 般   前売り2,000円 当日2,500円
 高校生以下 前売り1,000円 当日1,500円 
 ※未就学児入場不可

【Culちゃーず会員価格】
 一般1,800円 高校生以下900円 
【Culちゃーず会員特典】 
 先着10名様を本公演に無料ご招待
 3月3日(水)までに、高知市文化振興事業団にお申し込みください。
チケット販売所 完売しました
・かるぽーとミュージアムショップ 088-883-5052
・ローソンチケット(Lコード62321)
・チケットぴあ(セブン-イレブン/Pコード504-251)
主催
お問い合わせ
公益財団法人高知市文化振興事業団 
088-883-5071

落語ワークショップのご案内

本事業では、落語会のチケットをお持ちの方を対象に上方落語家・桂九雀師匠による落語ワークショップを行います。
本番では着物(浴衣でも可)を着て、お囃子も入った本式に近い形でお客様に披露します。
スケジュールやお申し込み方法は以下のとおりです。
2月20日(土) 13:30~16:30 かるぽーと9階和室にてワークショップ
3月 6日(土) 15:00~17:00 かるぽーと2階小ホールにて最終稽古
3月 7日(日) 14:00~ 落語会の中で披露

参加費無料
対象落語会のチケットをお持ちで16歳以上の方
定員 先着5名
お申し込み 2021年1月16日(土)8:30から電話にて受け付け
お問い合わせ公益財団法人高知市文化振興事業団 
088-883-5071