田上パル「Q学」

事業報告

開催日時2020年
2月1日(土) 18:00開場 18:30開演
2月2日(日) 12:30開場 13:00開演
会場高知市文化プラザかるぽーと 小ホール
入場者数1日(土) 78名
2日(日) 60名

田上パル「Q学」という作品は、「舞台は生物である」その理由を示してくれた作品だと思います。舞台・客席の何もかもすべてがこの劇になくてはならないものと、「わたしも舞台に参加している」と感じさせてくれる、圧倒的な熱量・エネルギーに包み込まれた空間でした。

本公演は一般社団法人全国モーターボート競走施行者協議会、一般財団法人地域創造の助成を受け、全国9都市ツアーのひとつとして開催しました。上演作品「Q学」は2015年に北九州にて、田上さんと高校生たちが創作したものです。その後、全国各地で再演・好評を受けた本作品が、今回、全国ツアーを経る中で、一体どのような密度をもって高知の地にやって来るのか、大きな期待に胸を膨らませていました。
高知での2ステージはどちらもたくさんのお客様にご来場いただきました。お帰りになる方々の中には、満面の笑みを浮かべる方、涙を溜めておられる方、すぐに「最高だったよ!良かったよ!」と声をかけてくださる方など…、皆さんそれぞれ心に感じるものがあったのではないかと、本当にご覧いただけて良かったと思います。
終演後に開催した公開ワークショップでは、参加される方も見学の方も皆さんが楽しめるプログラムを用意していただきました。県外からの参加や、公演を観たあと飛び入りで参加される方もいらっしゃる中、田上さんと参加者が作り出す、この場だけの演劇空間に会場は大いに盛り上がりました。

これからも、様々な舞台芸術に出合うことがあると思います。もし迷うことがあったら、是非体験してみてください。
きっと素晴らしい劇的体験が待っていると思います。
文化振興事業団でも、本事業のように、そう感じてもらえる企画を今後も続けていきたいと思います。


アンケートより一部抜粋

・最高に良かった。泣きそうになった。
・自分も高校時代ああいう風だったと懐かしく思った。
・演劇の素晴らしさを改めて理解できた。
・最初から最後まで目が離せないお芝居でした。
・泣けました。
・完成度が高く、非常に楽しく拝見しました。
・スピード感が最高でした。
・劇中、客席が一気に舞台空間に変わった瞬間が見えました。
・泣いちゃった。全部のエネルギーが伝わってきた。ありがとう。
・初めて演劇を観たけどすごく感激しました。

演出家・田上豊が色鮮やかに描く、10代のリアル。

他人に興味を抱かない高校生たちが、他者との関わりを、演劇創作を通して自らたぐり寄せて行く青春群像劇。
単なる友情物語ではない、今の 10 代が抱える社会的背景をリアルに描き出します。
終演後には、公開演劇ワークショップも開催。
演劇の魅力に満ち溢れた舞台を、是非お楽しみください。


高知公演スペシャルインタビュー

田上豊さんと縁の深い高知の演劇関係者3名に、Q学の見どころや田上演劇の魅力を語っていただきました。
高知公演が待ち遠しくなる(かもしれない)スペシャルインタビュー!


全国ツアー各地の感想(三次市公演感想より)

・登場人物がみんな不器用に生きていて良かった。冒頭、パッと見で「この子たちは不良なんだな」と私がカテゴライズした子たちが、実は一人ひとり違った人間なのだと物語が進むにつれ徐々に分かってきたし、その不器用さが愛しいまでにぶつかり合うラストは一生忘れないと思いました。

・思ってたより何十倍も面白かった、、 私自身の学校生活と重なって見えて考えさせられる場面がいくつかありました 三次でこんなに素晴らしい演劇が見れるなんて、、見に行くことをオススメします!

★11月:上田市・北九州市・三次市・魚沼市、1月:八戸市・盛岡市、2月:高知市・知立市、3月:東京で上演。


あらすじ

高校。表現選択科目「演劇」の授業時間帯。
「演劇」の授業を選択した生徒たちは、一癖も二癖もある問題児。
自称演劇人の非常勤講師によるやる気のない「演劇」の授業は、ただの不良の巣窟と化してしまうが、無気力と惰性の時間の連続は、彼女たちの絆を深めていった。しかし、ある時、その授業が研究授業として発表しなくてはならなくなる 。非常勤講師の提案に 、全員で『走れメロス』を題材にした芝居を作ることになるが…
不良×太宰×演劇。
演劇の神様は、きっと彼女たちを素敵なところに導いてくれるに違いない。

Artist

田上 豊 (たのうえ ゆたか)

劇作家・演出家、田上パル主宰。1983年熊本県生まれ。桜美林大学文学部総合文化学科卒業。在学中に劇団「田上パル」を結成。
方言を多用し、軽快なテンポと遊び心満載の演出で「揺らぐ人間像やその集団」を描き出すのを得意とする。劇団外でも、高校生、大学生とのクリエーション、市民劇団や公共ホール事業への書き下ろしなど、様々な形で活動を展開。特に近年では、全国各地の高校生と精力的に作品創作を行い、地域性を生かした演出法には定評がある。
また、創作活動と並行して、創作型から体験型、育成講座まで幅広くワークショップも行う。
富士見市民文化会館キラリふじみ芸術監督、上田サントミューゼレジデントアーティスト、一般財団法人地域創造登録アーティスト、劇団青年団演出部所属

Cast

江花明里(劇団天丼・革命アイドル暴走ちゃん)
折舘早紀(青年団)
北村美岬
田中美希恵
とみやまあゆみ
平嶋恵璃香(ブルーエゴナク)
廣木葵
松田文香
亀山浩史(うさぎストライプ)


日時2020年
2月1日(土) 18:00開場 18:30開演
2月2日(日) 12:30開場 13:00開演
会場高知市文化プラザかるぽーと小ホール
入場料前売り 一般 2,500円 高校生以下 1,000円
当 日 一般 3,000円 高校生以下 1,200円
※日時指定、未就学児入場不可

Culちゃーず会員価格 一般 2,250円 高校生以下 900円
※Culちゃーずの会員無料招待の対象公演(先着10名)です。事前にお申し込みください。
チケット発売日2019年11月30日(土)
チケット販売所 かるぽーとミュージアムショップ:088-883-5052
高新プレイガイド:088-825-4335
高知大丸プレイガイド:088-825-2191
高知県立県民文化ホール:088-824-5321
ローソンチケット(Lコード:62806)
チケットぴあ(ファミリーマート、セブン-イレブン/Pコード:495-925)
スタッフ舞台監督:熊木進/照明:伊藤泰行/音響:大園康司/宣伝美術:丸山安曇/演出助手:ロサリオ香蓮/制作:特定非営利活動法人いわてアートサポートセンター、田上パル
主催高知市文化振興事業団
助成一般社団法人全国モーターボート競走施行者協議会、一般財団法人地域創造
後援高知新聞社・朝日新聞高知総局・毎日新聞高知支局・読売新聞高知支局・RKC高知放送・KUTVテレビ高知・KSSさんさんテレビ・エフエム高知
お問い合わせ高知市文化振興事業団 088-883-5071

無料託児のご案内

対象生後6ヶ月〜6歳(未就学児 )
託児料無料
申込先 高知市文化振興事業団(088-883-5071)まで。
2日の公開ワークショップをご覧になられる場合は、お申し込みの際にお伝えください。
申込期限1月31日(金) 17:00
その他託児時間は開場の15分前から終演まで。
公開ワークショップをご覧になられる場合は延長可能。

田上豊による舞台上公開ワークショップ 参加者募集

2月2日(日)の公演終了後、舞台上にて演出家・田上豊による演劇ワークショップを開催します。
まだ熱気の残る舞台の上で、観劇後の余韻そのままに、ここでしか味わえない演劇体験を是非。
※なお、本公演のチケットをお持ちの方は、こちらのワークショップもご覧いただけます。演出家・田上豊と地元参加者が作り出す劇的空間をお楽しみください。

日時2020年2月2日(日) 15:00~16:30
定員先着20名
対象本公演を観劇した方
その他動きやすい服装でご参加ください
お申し込み・
お問い合わせ
高知市文化振興事業団 088-883-5071
※ お申し込みの際は、ワークショップ進行の参考にしますので、演劇経験をお伝えください。