キエフ国立フィルハーモニー交響楽団
「ふたつの第九コンサート」

事業報告

開催日時2019年12月25日(水)19時開演
会場 高知市文化プラザかるぽーと大ホール
入場者数617名

東欧の最も優れたオーケストラと称され、ドイツやフランスで高い人気を誇っているキエフ国立フィルハーモニー交響楽団のコンサートを開催しました。
演奏曲目は2曲で、「ふたつの第九」とあるとおり、どちらも交響曲第9番。ドヴォルザークの交響曲第9番ホ短調Op.95『新世界より』と、ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調Op.125『合唱付き』。2019年の締めくくりにふさわしいプログラムでした。

指揮者のヴァハン・マルディロシアン氏は、2015年に実施したイヴリー・ギトリス氏のヴァイオリンリサイタルでピアノ伴奏を務めたピアニストですが、最近は指揮者としての活躍が著しく、ピアニストとしての活動は激減(ほぼ休止)しているのだとか。ソリストの4名も、公演前は「聞いたことのない方ですが…」という質問もありましたが、ホールに響き渡る歌声に終始圧倒されっぱなしで、レベルの高さを実感しました。

『合唱付き』に出演した合唱隊は、本公演のために高知県合唱連盟の協力のもと結成された総勢156名。公演前日に開催されたマエストロによる合唱指導では、オーケストラと合わせ方や、「この振り方・指揮棒の動きは見逃さないで」といったポイント、歌詞の発音も再確認して調整し、本番では7月から行ってきた練習の成果を堂々と披露しました。

東欧のオーケストラは珍しくもありますが、アンケートにも「外国のコンサート感を味わえた」「高知で本場のオーケストラによる生演奏が聴けてよかった」などの意見があり、非日常を十分に満喫していただけたと思います。


アンケートより抜粋
・初めてのプロオーケストラでした。想像以上に素晴らしかったです。
・この年末にこの曲は大変良かった。
・オケの音が美しい☆超ライブ感が味わえて素晴らしい。合唱も迫力があってよかったです。
・高知市でのオーケストラ演奏会が減少した。いつも東京などの演奏会になって経費や疲労も大きいので、回数を増やしてほしい。
・クリスマスに第九を聴くのが夢だったので、叶って良かったです!

キエフ国立フィルハーモニー交響楽団によるドヴォルザーク「新世界より」、
ベートーヴェン「合唱付き」の有名交響曲を贅沢に楽しめるコンサートを開催します。
誰もがどこかで聞いたことのあるこの有名交響曲を、
東欧の最も優れたオーケストラとの評価を受ける
キエフ国立フィルハーモニー交響楽団の演奏でお楽しみください。



Artist

キエフ国立フィルハーモニー交響楽団
National Philharmonic Society of Ukraine Kiev

1995年ウクライナのキエフに本拠を置く国立フィルハーモニー協会の専属オーケストラとして創設。1996年には若手の第一人者ニコライ・ジャジューラが音楽監督に就任、フィルハーモニーのリーセンコ・ホールで年間50回以上の定期公演を行う他、旧ソ連を含むヨーロッパ全土から客演に招かれている。 特にドイツとフランスでは近年人気が高く、ベルリン、ミュンヘン、ケルンの各フィルハーモニー、バイロイトの大劇場等でチャイコフスキー、ラフマニノフ等を演奏する他、数日間に渡ったロワールの音楽祭コンサートは、ハイビジョンでフランス全土に放映され大きな反響を呼んだ。ペンデレツキ、テオドラキス等の作曲家、クレーメル、バシュメット、ヴィルサラーゼ、バドゥラ・スコダ、アッカルド等著名演奏家との共演も数多く、東欧における最も優れたオーケストラとして評価を確立している。


ヴァハン・マルディロシアン(指揮)
Vahan Mardirossian, Conductor

1975年アルメニア出身。パリ音楽院を首席で卒業し、ヨーロッパ各国、アメリカ、ロシア、日本等でピアノリサイタルを行う。室内楽でも、イヴリー・ギトリス、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ等世界的に活躍する演奏家と共演を重ねてきた他、フランス国立管弦楽団、アルメニア・フィルを始め各国のオーケストラにも客演し、成功を収めた。 2006年にニューヨークの指揮者セミナーでクルト・マズアに学んで以来、指揮者としても活動。現在はフランスのカーン管弦楽団ならびにアルメニア国立室内管弦楽団の首席指揮者を務める他、フランス国立管弦楽団やロシア国立交響楽団、アルメニア・フィル等に招かれている。ピアノと指揮を兼任する弾き振りも得意とし、首席指揮者を務めるカーン管弦楽団とのグリーグのピアノ協奏曲は話題を集めた。
日本では2014 年に東京フィルハーモニー交響楽団に客演してデビュー。2015年にはNHK 交響楽団への客演を果たし、モスクワ市交響楽団やルクセンブルク室内管弦楽団、スペイン国立セビリア交響楽団、ブルガリア国立管弦楽団などでは高い評価を得ている。


イワンナ・プリシュ(ソプラノ)
Ivanna Plish, Soprano

ウクライナ国立キエフ音楽院卒業。ウクライナ国内の主要オーケストラとの共演の他、ヨーロッパ各地の音楽祭にも客演。ヴェルディやロッシーニのオペラはもちろんのこと、合唱曲や宗教曲等にも造詣が深く、広いレパートリーを持っている。


オリガ・タブリナ(アルト)
Olga Tabulina, Alto

ドネツク国立音楽院で学び、2004年からキエフ国立フィルハーモニー交響楽団に所属。数々の声楽コンクールで入賞する等注目を集める。バロック、古典派、ロマン派のオペラからミサ曲まで幅広いレパートリーを持ち、欧州各地で活躍している。


オレクサンドル・チュフピロ(テノール)
Oleksandr Chuvpylo, Tenor

ウクライナ国立キエフ音楽院で学ぶ。初めバリトンとして活躍したが、プラシド・ドミンゴ氏の助言でテノールへ転向。以後、ウクライナ国立歌劇場で研鑽を積んだ。2012年からはキエフ国立フィルハーモニー協会のソリストとして活動している。


アンドリー・マスリャコフ(バリトン)
Andrey Maslakov, Bariton

ウクライナ国立ドラゴマノフ音楽大学を修了後、ドイツに渡る。帰国後は2009年からウクライナ国立歌劇場で活躍。同歌劇場のヨーロッパ公演で活躍。2012年からはキエフ国立フィルハーモニー協会のソリストとして活動。コンサートにも積極的に出演している。


日時2019年12月25日(水) 18:30開場 19:00開演
会場高知市文化プラザかるぽーと大ホール
入場料前売り 一般10,000円 高校生以下5,000円
当日  一般10,500円 高校生以下5,500円
※全席指定、未就学児入場不可
※当日券は18:20から大ホール入り口にて販売

Culちゃーず会員価格 一般9,000円 高校生以下 4,500円
※Culちゃーずの会員無料招待の対象公演(先着10名)です。事前にお申し込みください。
チケット販売所 かるぽーとミュージアムショップ 088-883-5052
ローソンチケット(Lコード62206)
チケットぴあ(ファミリーマート、セブン-イレブン/Pコード163-395)
主催高知市文化振興事業団
KSSさんさんテレビ
助成一般財団法人自治総合センター
協力高知県合唱連盟
お問い合わせ高知市文化振興事業団 088-883-5071