第11回高知の音楽活性化事業
「金子三勇士ピアノリサイタル」

事業報告

開催日時 2023年(令和5年)3月11日(土) 13:30開場 14:00開演 16:00終演
会場高知県立美術館ホール
入場者数397名

11回目となった高知の音楽活性化事業(通称:おんかつ)は、アーティストが数日間高知に滞在し、コンサートだけでなく様々な地域交流プログラムを行う企画です。今回は、ピアニストの金子三勇士(かねこみゆじ)さんに、3月8日(水)から11日(土)の日程で高知市にお越しいただきました。
金子さんが47都道府県の中で、プライベートと仕事を含め唯一訪れたことがなかった未開の地が高知県だったそうで、今回の訪問を大変楽しみにしてくれていたようです。
コンサートの前に訪問した交流先は、高知学園短期大学幼児保育学科、児童養護施設子供の家、一ツ橋小学校、潮江小学校の4か所です。それぞれの訪問先で、金子さんがピアニストになるまでの過程や、可能な限り近くに集まってもらってのピアノ演奏、クイズ形式の自己紹介など、クラシックを身近に感じてもらえる要素が満載でした。
金子さんは、アウトリーチ活動(アーティストがホールや劇場を出て様々な場所に文化・芸術を届けにいくこと)に力を入れているピアニストの一人です。根底には、6歳から16歳までをハンガリーで過ごし、尊敬するというハンガリーを代表するピアニストで作曲家のフランツ・リストの教えにあるようです。「1人でも多くの人に生演奏を聞いてほしい。そして、自分は、21世紀のフランツ・リストになりたい」と語ってくれました。その言葉どおり、金子さんは、2022年には127回のコンサートをして、そのうち1/3の約40回はアウトリーチでの公演であると教えてくれました。
コンサートでは、必ずフランツ・リストの楽曲を入れて、ハンガリーのことや偉大な作曲家のことを紹介するようにしているそうです。そして、プログラムのラストは、約25分の大作。ベートーヴェン「第九」より第4楽章にフランツ・リストが編曲を加え、それをさらに金子さんが、今日の会場の雰囲気を感じ取りアレンジを加えた、まさにここでしか聴けない一曲を披露していただきました。その後のアンコール曲演奏後、拍手がなりやまず、「今日はこれで終わります」と挨拶したほど、多くの聴衆を虜にしていました。
余談ですが…大のカレー好きとしても知られている金子さん、ホテルでの3日間の朝食、すべてトマトカレーに納豆・目玉焼き乗せで召し上がったそうです(すごく美味しいと気に入っていました)。


アンケートより
・幅広い年齢層の人が来られていて、リラックスして聴ける雰囲気で良かったです。心に響きました。
・格式ばったコンサートでなく、お話をまじえてのピアノコンサート最高でした。お話勉強になりました。ファンになりました。
・音の強弱ははっきりしていて、速い所もとてもきれいで、本当にすごかったです。説明をしながらだったので作曲者の特徴も分かったし、その曲ならではの良さが分かったのでとても良かったです。



映画『蜜蜂と遠雷』に登場するマサル・カルロス・レヴィ・アナトールのピアノ演奏を担当したピアニスト、幼少期をハンガリーで学んだ金子三勇士、待望の高知公演。

■プログラム
ショパン:仔犬のワルツ
ベートーヴェン:エリーゼのために
リスト:愛の夢 他


金子 三勇士(かねこ みゆじ)

■プロフィール
1989年、日本人の父とハンガリー人の母のもとに生まれる。6歳からハンガリーのピアノ教育第一人者チェ・ナジュ・タマーシュネーに師事、単身ハンガリーに留学し祖父母の家からバルトーク音楽小学校に通う。
1997年と2000年に全国連弾コンクールで優勝。
2001年には全国ピアノコンクール9~11歳の部で優勝。
2001年(11歳)、飛び級で国立リスト音楽院大学(特別才能育成コース)に入学、エックハルト・ガーボル、ケヴェハージ・ジュンジ、ワグナー・リタの各氏に師事。
2006年(16歳)、全課程取得とともに日本に帰国。東京音楽大学付属高等学校2年に編入し、清水和音、迫昭嘉、三浦捷子の各氏に師事。
2009年、シャネル・ピグマリオン・デイズ アーティストに選ばれ、銀座シャネル・ネクサス・ホールにて定期的にリサイタルを行う。
2010年、デビューアルバム『プレイズ・リスト』がレコード芸術誌の特選盤に選ばれた。同年、東京音楽大学ピアノ演奏家コースを首席で卒業し、同大学院器楽専攻鍵盤楽器研究領域を修了。
2011年、第12回ホテルオークラ音楽賞。
2012年、第22回出光音楽賞を受賞。第4回C.I.V.C.ジョワドヴィーヴル賞を受賞。
2013年、第10回(平成24年度)上毛芸術文化賞 音楽部門を受賞。
2019年、映画『蜜蜂と遠雷』にて主人公の一人マサルのピアノ演奏を担当。映画サウンドトラックCD『金子三勇士 plays マサル』をリリース。
2021年、日本デビュー10周年を迎え、それを記念して2022年3月にサントリーホールでソロ・リサイタル「原点×挑戦」を開催。同年、ドイツ・グラモフォンより新譜CD『フロイデ』もリリースした。
現在、NHK-FMの「リサイタル・パッシオ」に司会者としてレギュラー出演。
これまでに、小林研一郎、ゾルタン・コチシュ、準・メルクル、ジョナサン・ノット、シルヴァン・カンブルラン、ジョン・アクセルロッド、アラン・ブリバエフ、コヴァーチ・ヤーノシュ、広上淳一、下野竜也の各氏と共演。キシュマロシュ名誉市民(ハンガリー)、スタインウェイ・アーティスト。
≪オフィシャルHP≫  ≪ツイッター≫  ≪インスタ≫  ≪フェイスブック≫

■主なコンクール歴
2005年7月  バラッシャジャルマット国際コンクール グランプリ優勝(ハンガリー)
2005年10月 コンツェルテウム・ギリシャ国際コンクール優勝(ギリシャ)
2006年1月  シンメルUSASU 国際ピアノコンクール優勝(アメリカ)
2008年3月  バルトーク国際ピアノコンクール優勝(ハンガリー)

■主なテレビ出演
NHK Eテレ「ららら♪クラシック」
NHK Eテレ「クラシック音楽館」
NHK Eテレ「クラシックTV」
NHK Eテレ「NHK俳句」
NHK BSプレミアム「クラシック倶楽部」
NHK BSプレミアム「名曲アルバム」
テレビ朝日「題名のない音楽会」
BS朝日「はじめてのクラシック」
フジテレビ「Tナイト・ハンガリー音楽紀行」
BSフジ「欧州音楽紀行」 


リスト:「ラ・カンパネラ」


特別企画

3歳~小学6年生を対象に、50名様を無料ご招待!
ご希望の方は、往復はがきにて必要事項(郵便番号・住所・氏名・年齢(学年)・電話番号)をご記入の上、1人につき1通を2月24日(金)必着で下記までお申し込みください。申し込み多数の場合は抽選の上、抽選結果を3月3日(金)までに返信いたします。

〒781-9529 高知市九反田2-1 高知市文化振興事業団「金子三勇士ピアノリサイタル」係


地域交流プログラム

本事業は、アーティストが数日間地域に滞在し、コンサートだけでなく、様々な地域交流プログラムを行います。高知市での滞在スケジュールは以下のとおりです。
3月09日(木) 10:30~ 高知学園短期大学幼児保育学科
3月09日(木) 16:50~ 児童養護施設子供の家
3月10日(金) 09:45~ 一ツ橋小学校
3月10日(金) 11:45~ 潮江小学校


日時2023年(令和5年)
3月11日(土) 13:30開場 14:00開演 16:00終演予定
会場高知県立美術館ホール
入場料全席自由
 前売り 一般1,000円 高校生以下500円
 当 日 一般1,200円 高校生以下600円 
 ※3歳から有料

【Culちゃーず会員価格】 一般900円 高校生以下450円 
【Culちゃーず会員特典】 先着10名様を本公演に無料ご招待
 3月7日(火)までに、高知市文化振興事業団 サポーターズクラブ【Culちゃーず】にお申し込みください
チケット販売所 ・ローソンチケット(Lコード63595) 
・チケットぴあ(セブン-イレブン/Pコード230-233)
・高知県立美術館ミュージアムショップ(088-866-7653)
※完売しました(3/10)
チケット発売日2022年12月20日(火)午前10時から販売開始!
助成一般財団法人地域創造(令和4年度公共ホール音楽活性化支援事業)
制作協力 一般社団法人日本クラシック音楽事業協会
主催
お問い合わせ
公益財団法人高知市文化振興事業団 088-883-5071

【来場の皆様へお願い】
新型コロナウイルス感染予防策として、本公演来場時は、マスクの着用、入口での手指の消毒、非接触式体温計による検温等にご協力いただきますようお願い申し上げます。高知県の定めるイベント開催時のチェックリストはこちらをご覧ください。