第85期高知市民の大学

事業報告

開催日時2019年4月2日(火)~7月26日(金) 18:30~20:00
会場 高知市文化プラザかるぽーと11階 高知市立中央公民館 大講義室
参加者数火曜日コース46名 金曜日コース78名 一日受講生102名

火曜日総合コース『高知を勇気づけた作家たち(その2)』
4年前の市民の大学で「高知を勇気づけた作家たち」と題し、大町桂月や宮尾登美子ら15名の作家を取りあげ、それぞれの研究家らが講義を行いました。受講生から大変好評で「第2回目を開催してほしい」「次はこの作家を取り上げてほしい」といった声を受け、今期は同じタイトルで「その2」として開催しました。
中脇初枝、岡本弥太、馬場孤蝶、田岡典夫など、今回も様々な作家を取りあげました。漫画家・青柳裕介の回では、青柳氏の息子さんで、ご自身も高知の漫画文化の発展に尽力されている吉村領さんが講師を務め、“父の横顔”として青柳氏の人柄や漫画に向き合う姿勢など様々なエピソードを交えてお話ししてくださいました。どの回も大変充実した内容で、高知出身作家の豊富さ、文化力の高さをあらためて感じました。

金曜日総合コース『高知の地で災害を学び、防災・減災を考える』
日本は、世界的に有数の自然災害多発国であり、地震・台風・豪雨など、毎年様々な災害が起こっています。
各災害の特徴や起こるメカニズムを学びつつ、実際に災害が発生した時にどういう行動をとるのか、災害が起こるまでにどういった準備をしておけばいいのかなど、具体的に高知県に住まれている方の立場に立った防災・減災を学ぶことができました。質疑応答の時間では、たくさんの受講生が積極的に質問しており、とても有意義な講義となりました。


21世紀に入り、世界も日本も大きな曲がり角に来ているように思われます。拡大から縮小へ、競争から共存へ、社会も私たちの生活も大きく変わりつつあり、新しい価値観も生まれてきています。しかし一方では、これらの変化には惑わされずに、数千年の人類の歴史を貫く価値観も厳然として存在しています。私たちは社会の変化を知り、これに対応する必要に迫られる一方で、時間と空間を超えた不変の真理にも心を惹かれます。
創設以来43年、県下における生涯学習のパイオニアである「高知市民の大学」は、「食品」や「経済」といった生活に密着した問題と、「宇宙」や「心」のような、いわば「不易」な問題をバランスよく取りあげて、毎回多くの市民の皆様に受講していただいております。大学外や県外からも魅力ある講師をお招きするのも本大学の特徴です。
夕べのひと時、共に学び、共に考えませんか?知の刺激は心地よいものです。


在学期間2019年4月2日(火)~2019年7月26日(金)
場所 高知市文化プラザかるぽーと11階 高知市立中央公民館 大講義室
曜日と時間総合コース 火曜日 18:30~20:00
総合コース 金曜日 18:30~20:00
募集人員各コース 80名
授業料 1コース 2,800円(テキスト代500円を含む)
両コース一括 4,800円(テキスト代1,000円を含む)
※1日だけの受講もできます。各回500円(当日文化プラザ8階で受付)
講座講義(質疑応答、意見交換を含む。)
お申し込み・ お問い合わせ2019年3月2日(土)から高知市文化プラザ8階 高知市文化振興事業団で受け付けます(月曜休館)。
〒780-8529 高知市九反田2-1 高知市文化振興事業団 市民の大学係
TEL088-883-5071
その他講義の課程は下記のとおりですが、講師、天候等のやむをえない事情で予定を変更することがありますので、あらかじめご了承ください。
最終日は講義終了後に閉講式を行い、規定の受講日数に達した受講生には修了証書を授与します。
主催高知市民の大学運営委員会(委員長 高知大学名誉教授 岩田 裕)
高知市文化振興事業団
高知市教育委員会

火曜日・総合コース
「高知を勇気づけた作家たち(その2)」

【日程・テーマ・講師一覧】

4月2日田岡嶺雲
元ペンクラブ会長 高橋 正
4月9日《絵師》河田小龍
高知県立美術館学芸員 中谷有里
4月16日倉橋由美子
高知県立文学館学芸課長 津田加須子
4月23日中脇初枝
高知県立文学館主任学芸員 川島禎子
5月7日横山泰三
横山隆一記念まんが館副館長 田所菜穂子
5月14日岡本弥太
高知工業高等専門学校講師 佐藤元紀
5月21日幸徳秋水
幸徳秋水を顕彰する会事務局長 田中 全
5月28日上林 暁
前上林暁文学館館長 山沖幸喜
6月4日平尾道雄
高知県立坂本龍馬記念館主任学芸員 三浦夏樹
6月11日馬場孤蝶
高知県立文学館学芸課長 津田加須子
6月18日司馬遼太郎
※「りょう」は正しくはしんにょうに点がふたつです。
高知県立坂本龍馬記念館学芸課長 前田由紀枝
6月25日槙村 浩
平和資料館・草の家 常任理事 馴田正満
7月2日《地球科学者》寺田寅彦
高知大学名誉教授 鈴木堯士
7月9日青柳裕介
NPOマンガミット理事長 吉村 領
7月16日田岡典夫
高知県立文学館主任学芸員 川島禎子

金曜日・総合コース
「高知の地で災害を学び、防災・減災を考える」

【日程・テーマ・講師一覧】

4月5日高知県は南海地震が造った―高知県の地盤形成と災害―
高知大学防災推進センター客員教授 岡村 眞
4月12日地殻変動観測から探る地球の息吹―動くこと大地の如し―
高知大学理工学部教授 田部井隆雄
4月26日地盤災害と防災・減災
高知大学防災推進センター副センター長、理工学部教授 原 忠
5月10日豪雨の起こり方
高知大学理工学部講師 村田文絵
5月17日河川災害を知る・備える
高知大学理工学部准教授 張 浩
5月24日風災害の科学
高知大学理工学部教授 佐々浩司
5月31日風に耐える
高知大学理工学部教授 野田 稔
6月7日土砂災害とその対策
―警戒避難を中心として―
高知大学防災推進センター長、理工学部教授 笹原克夫
6月14日知っておきたい災害時の法律
日本弁護士連合会 災害復興支援委員会元委員長 永井幸寿
6月21日災害時緊急医療
高知赤十字病院副院長救急救命センター長・救急部長 西山謹吾
6月28日災害時・災害後の文化財
高知大学教師教育センター准教授 松島朝秀
7月5日せまり来る危機にどう備えるか
高知県危機管理部 危機管理・防災課長 江渕 誠
7月12日高知市の防災対策
高知市防災対策部副部長 山本 聡
7月19日人口減少・超高齢社会の都市防災計画
高知大学理工学部講師 坂本 淳
7月26日災害関連報道―新聞の役割と課題―
高知新聞社報道部 海路佳孝