第86期高知市民の大学

事業報告

開催日時 2019年9月27日(金)~2020年2月7日(金) 18:30~20:00
会場 高知市文化プラザかるぽーと11階 高知市立中央公民館 大講義室
参加者数 火曜日コース34名 金曜日コース41名 一日受講生54名

火曜日 総合コース『COP24・COP25、地球温暖化およびエネルギー政策』
1995年から毎年開催されている国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)では地球温暖化に関する様々な議論が行われています。しかし、その解決に向けて世界の足並みはなかなか揃いません。またCOPを通して各国の思惑や利権争い、財政の格差など温暖化問題だけではない課題が浮き彫りになっています。
本コースでは地球温暖化を取り巻く様々な問題を取りあげ、私たちが今できること、そして地球を大切に守っていくためにはどうすれば良いのか、再生可能エネルギー技術の進歩や地域単位で取り組む小水力発電などにも触れ、そのヒントを探りました。

金曜日 社会科学コース『開発に揺れるアジア諸国の動向』
近年、アジアの国々が発展している一方で、国ごとに抱えている課題及び新たな問題に直面 しています。
本コースでは日本と各国を比較しつつ、経済、政治、災害対策、教育などの 様々な視点からアジアの国々の現状や対策を多角的に考えました。「海を越えた生徒会活動―ラオスに学校を建てる―」の回では、高知市立高知商業高等学校教諭の成瀬孝治さんが講 師を務め、ラオスに行った時の映像や思い出話を交えつつ、生徒会の取り組みについて話してくださいました。また、実際に生徒会の学生が講義に参加してくれ、ラオスに行って学んだことなどを話してくれました。

どの回も大変充実した内容で、質疑応答の時間では、たくさんの受講生が積極的に質問しており、理解を深めるとてもいい講義になりました。


21世紀に入り、世界も日本も大きな曲がり角に来ているように思われます。拡大から縮小へ、競争から共存へ、社会も私たちの生活も大きく変わりつつあり、新しい価値観も生まれてきています。しかし一方では、これらの変化には惑わされずに、数千年の人類の歴史を貫く価値観も厳然として存在しています。私たちは社会の変化を知り、これに対応する必要に迫られる一方で、時間と空間を超えた不変の真理にも心を惹かれます。
創設以来43年、県下における生涯学習のパイオニアである「高知市民の大学」は、「食品」や「経済」といった生活に密着した問題と、「宇宙」や「心」のような、いわば「不易」な問題をバランスよく取りあげて、毎回多くの市民の皆様に受講していただいております。大学外や県外からも魅力ある講師をお招きするのも本大学の特徴です。
夕べのひと時、共に学び、共に考えませんか?知の刺激は心地よいものです。


在学期間2019年9月27日(金)~2020年2月7日(金)
場所 高知市文化プラザかるぽーと11階 高知市立中央公民館 大講義室
曜日と時間総合コース 火曜日 18:30~20:00
社会科学コース 金曜日 18:30~20:00
募集人員各コース 80名
授業料 1コース 2,800円(テキスト代500円を含む)
両コース一括 4,800円(テキスト代1,000円を含む)
※1日だけの受講もできます。各回500円(当日文化プラザ8階で受付)
講座講義(質疑応答、意見交換を含む。)
お申し込み・
お問い合わせ
2019年9月3日(火)から高知市文化プラザ8階 高知市文化振興事業団で受け付けます(月曜休館)。
〒781-9529 高知市九反田2-1 高知市文化振興事業団 市民の大学係
TEL088-883-5071
その他講義の課程は下記のとおりですが、講師、天候等のやむをえない事情で予定を変更することがありますので、あらかじめご了承ください。
最終日は講義終了後に閉講式を行い、規定の受講日数に達した受講生には修了証書を授与します。
主催高知市民の大学運営委員会(委員長 高知大学名誉教授 岩田 裕)
高知市文化振興事業団
高知市教育委員会

火曜日・総合コース
『COP24・COP25、地球温暖化およびエネルギー政策』

【日程・テーマ・講師一覧】

10月1日地球温暖化対策の最近の問題点
高知大学名誉教授 鈴木堯士
10月8日地域指向の小水力発電を考える
一般社団法人小水力協議会理事 高知工科大学地域連携機構特任教授 菊池 豊
10月15日地球温暖化と異常気象
高知地方気象台調査官 吉村 優
10月22日再生可能エネルギー 世界の潮流、日本の動向
合同会社クラウドグリッド代表 藤島和典
10月29日日本のエネルギー基本政策の問題点
高知大学名誉教授 岩田 裕
11月5日地球温暖化と食料争奪戦
高知短期大学名誉教授 福田善乙
11月12日パリ協定とパリ協定後の世界
東京大学未来ビジョン研究センター教授 高村ゆかり
11月19日高知県の地球温暖化対策について
高知県林業振興・環境部新エネルギー推進課長 井上隆雄
11月26日日本のバイオマス(発電)の現状と課題
合同会社クラウドグリッド代表 藤島和典
12月3日地球温暖化と森林の関係
高知大学農林海洋科学部准教授 市栄智明
12月10日地球温暖化と原子力発電
高知大学理工学部教授 津江保彦
12月17日太陽光・風力発電の大量導入に向けて、電力需給バランスの課題
立命館大学産業社会学部教授 竹濱朝美
12月24日私達にできる地球温暖化対策
高知大学名誉教授 岩田 裕
1月7日COP24・COP25とパリ協定のゆくえ
高知大学名誉教授 鈴木堯士
1月14日総合討論
複数講師

金曜日・社会科学コース
『開発に揺れるアジア諸国の動向』

【日程・テーマ・講師一覧】

9月27日トルコ共和国の地震―プレート境界域の巨大地震と災害、南海トラフ地震との比較―
高知大学防災推進センター客員教授 岡村 眞
10月4日フィリピンの活断層研究と火山噴火予知―フィリピン火山学地震学研究所との共同研究より―
高知大学防災推進センター客員教授 岡村 眞
10月11日インドの社会発展と再生可能エネルギー
元 神戸市外国語大学教授 和田幸子
10月25日「変化の過渡期」にあるラオスの子育て
高知大学人文社会科学部准教授 岩佐光広
11月1日インド:開発を掲げたモディ政権の5年間と有権者9億人の総選挙
高知県立大学文化学部准教授 溜 和敏
11月22日中国(習近平)の夢と克服すべき課題―中国の「一帯一路」を中心にして―
高知大学名誉教授 岩田 裕
12月6日インドネシアのいまを観る
高知大学地域協働学部准教授 石筒 覚
12月13日「2020年」を迎えるマレーシア経済を考える
高知大学地域協働学部准教授 石筒 覚
12月20日モンゴル国の動向と北東アジア
高知大学地域協働学部准教授 湊 邦生
12月27日アメリカのアジア戦略
高知大学名誉教授 根小田 渡
1月10日海を超えた生徒会活動―ラオスに学校を建てる―
高知市立高知商業高等学校教諭 成瀬孝治
1月17日イスラエルの「繁栄」と中東和平の危うさ
高知大学名誉教授 岩田 裕
1月24日北方領土問題を巡って
高知大学名誉教授 保坂哲郎
1月31日アジア諸国のエネルギー問題
高知大学名誉教授 岩田 裕
2月7日総合討論
複数講師